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もの・ことのデザインを勉強中

新・ロンドンデザインミュージアムの1年目 (最後)

DESIGNER MAKER USER

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美しさと新しさを時代に合わせて更新してきた流れ

常設展は最上階の2階にあり、いつでも無料で見ることができる。種類、ブランド、時代で区別されている。大型の3Dプリンターも置いてある。

この常設展はデザイナー、メーカー、そしてユーザーの3つの観点からデザインを探求する。どのようにデザイナーがメーカーとユーザーのニーズに応じるか。ユーザーがどのように消費し、デザインに影響するか。そして、技術革新や製造工業がどのように世界を変容していくか。

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From spoon to city

誰でも考えれて、作れて、使える時代だからこそ、デザイナーはどのように考えて、なぜそれを作るのかではなく、なぜそう考え、どのように作るのかを追求しないといけない。

ピクトグラムのくせが気になってた。

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Tate Modern や Royal College of Art のサイン計画を手がけたCartlidge Levene がデザインミュージアムのサイン計画も担当した。

Recent | Cartlidge Levene

 

建物内のサインには、ドイツのグラフィックデザイナー Otl Aicherが1970年代にデザインした'seminal pictgram'から採用したとのこと。ミュンヘンオリンピックの競技ピクトグラムは、ピクトグラムの原点みたいなもの。採用理由は、「ミュージアムのオブジェとしてのピクトグラム」であるべきと。

www.piktogramm.de

 

「the Design Museum」logotypeなどのcorporate identity担当は Fernando Gutierrez

fernandogutierrez.co.uk

 

移転したロンドンデザインミュージアムに訪れて、自分たちのデザイン文化や歴史に固執するのではなく、世界の流れの中で、特別展では柔軟に問いを発し、常設展ではデザインを定義づける試みをしているように感じた。

 

メモみたいに自分の所感を書いてきましたが、こちらの記事は完璧にまとまっていますのでぜひ ↓

 

www.itsnicethat.com

 

 

その1

新・ロンドンデザインミュージアムの1年目 (その1) - designote

その2

新・ロンドンデザインミュージアムの1年目 (その2) - designote

その3

新・ロンドンデザインミュージアムの1年目 (その3) - designote

新・ロンドンデザインミュージアムの1年目 (その3)

特別展の続き

Imagine Moscow  (2017年3月)

内部での撮影は禁止でした。

designmuseum.org

 

第一次世界大戦の長期化、そしてロシア革命ロシア・アヴァンギャルドはこの時の芸術運動を指す。

ロシア構成主義= 社会のための芸術

シュプレマティズム= 抽象性の極み

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They're grappling with infrastructure, globalisation, knowledge-sharing, the cult of a leader: many of the things we are grappling with today. ( the curator Eszter Steierhoffer)

プロパガンダが有名だが、今回の特別展では都市計画や暮らし方に関する展示も多く、今日でいうsocial design の観点からも当時のプロジェクトを考えることができる。

Fritz Langによる MetropolisというSF映画が紹介されていた。スターウォーズC3PO

メトロポリス (1927年の映画) - Wikipedia

 

 

以下、2つの特別展は2階の少し小さめの部屋で行われ、入場無料。

AXA PPP Health Tech & You -2017 (2017年4月)

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NEW OLD  (2017年1月)

これからの時代において、年をとること、老後の暮らしはどのようになるのか。

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Aura (electric muscles) by Yves Behar

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年をとることを価値と捉え、それを可視化する。

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The Morph Folding Wheel  (7TH Design & Invention )

www.7th-london.com

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何歳からが'old'なのかという質問。健康寿命という言葉があるが、老いをどう考えるのか。欲望がデザインされモノやコトが生まれるが、弱く生きる、弱ることを前向きに捉えるべきかもしれない。去る個人と残る集団を考える。

 

最後は常設展について書きます。

 

その1 

新・ロンドンデザインミュージアムの1年目 (その1) - designote

その2 

新・ロンドンデザインミュージアムの1年目 (その2) - designote

新・ロンドンデザインミュージアムの1年目 (その2)

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特別展について

前回はデザインミュージアムの場所や内部の雰囲気を写真を中心に書いたので、今回は見に行った特別展について書いていきます。

Fear and love (2016年11月)

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答えでなく問い。複雑な課題を潔癖に正すのではなく、複雑なままで。

様々な国のデザイナーや建築家12名が今、そしてこれからの時代に感じている課題や可能性を示している。デザインミュージアムはHPに「デザインミュージアムがデザインの議論の場となること」とこの特別展をオープニングイベントにした理由のひとつであると述べている。それぞれのプロジェクトやインスタレーションから想像できる恐怖や希望が、タイトルの意味だと思う。

 

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f:id:hishi0029:20170729155910j:plainf:id:hishi0029:20170729155946j:plainChristien Meindertsma

テキスタイルの再考。繊維単位のリサイクル。

 

f:id:hishi0029:20170729160003j:plainKenya Hara

Staples (主食)がテーマ。文化の根っこを主食に見る。日本だと短いお米。酒、餅。穀物の文化化。

 

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f:id:hishi0029:20170729160056j:plain Neri Oxman and Stratasys

古代デスマスクの3Dプリント。生死をテーマに。Stratasysはアメリカの3Dプリンターの専業メーカー。 

 

www.ted.com

Beazley Designs of the Year (2016年11月)

f:id:hishi0029:20170728053735j:plainこちらもオープニングイベント。Beazley Designs of the Year は毎年行われ、70のプロジェクトが選ばれる。2016年度のテーマは'self, renew, place, start,connect, unite, act'の7つで、それぞれ分けて展示されていた。デザインの反応の速さが全てのプロジェクトに共通していたように思う。「新しい素材や過程だけでなく、新しい生活を可能にする変化」

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adidas.

f:id:hishi0029:20170730185230j:plainAgi & Sam 'The coolman collection' 

カラフルなメンズウェアーで知られるファッションデザイナーデュオ。子供の時の何も知らずに遊ぶ力。

 

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California: Designing Freedom (2017年5月)

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 “Designed in California” is the new “Made in Italy”

カリフォルニアで生まれたサービスやプロダクト、またその精神を紹介していた。シリコンバレーで生まれたモノ・コトをデザインの文脈でどう捉えるか。アメリカでいうデザインとヨーロッパとのズレ。もちろん日本独自のデザイン観もある。uberairbnbはよくデザインされているというが、そのデザインとは何なのか。 上記の引用はデザインミュージアムからだが、なぜかノスタルジーを感じてしまう。父親世代ならたぶんなおさら。

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Geodesic Dome Kitdesignmuseumshop.com

 

その3に続く 

 

その1はこちら

新・ロンドンデザインミュージアムの1年目 (その1) - designote

新・ロンドンデザインミュージアムの1年目 (その1)

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 移転前のがどんなのかは全く知りませんが、

2016年11月にLondon Design Museum はテムズ川南側からロンドン西部Kensingtonへと移転した。ちょうどロンドンの大学に通っていた年だったので、学生会員 (年間£45)となり計5回ほど訪れたので、その所感を書いていきます。

 

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 場所はあんまりおもしろくない

ロンドンの中心部から電車やバスで10~20分ほどでアクセスできる。ロンドン西部に位置するので、階級感漂う。みたいな場所だが、High Street Kensington駅からミュージアムまではお店が並ぶ生活感のある通りだった。ミュージアムの隣にはHolland Park という美しい公園がある。

 

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 Common wealth institutionの跡地に、その特徴的な屋根を以前のまま残し建設された。移転の1番の理由は、以前のものが狭かったからと。内部は回廊となっており、常設展と無料の特別展が2階、有料の特別展が地下と0階で行われていた。無駄のない動線というよりは、回り道の内部空間という印象。

 

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 建物に入ってすぐに感動するような内部空間ではないが、吹き抜けを回っていきながら階を上がっていくと露骨な屋根に近づく感じが面白かった。

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学生ならメンバーになった方が良い

基本的にロンドンにあるミュージアムは観光客だろうが無料で入場できるのだが、デザインミュージアムの特別展は約£10~ほどかかる。だいたい2つの特別展が同時に行われている。年間に4つほど特別展が行われるため学生会員はお得である。会員特典としてはショップの10%オフやラウンジの利用、講演会への参加などがあった。( 一般会員は£65、当日券の学割もある ) 常設展と最上階で行われる特別展は誰でも無料で見ることができる。 

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Openから2017年の6月までの特別展

Fear and love
Beazley Designs of the Year
Designers in Residence 2016
Imagine Moscow 
AXA PPP Health Tech & You -2017
NEW OLD
California: Designing Freedom
上記のほぼ全ての特別展に訪れたので、次回からはその内容や常設展について書いていきます。

デザインとアートの違い

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 デザインとアートの違いはちゃんとある

デザインとアートの違いについて正解なんてないんですが、納得した表現に出会ったのでまとめ。そして、この違いを考えることが「良いデザイン」に繋がるかなと。

 

『アートは'implicit'、デザインは'explicit' 』

 

まず初めに、二つの有名な違いとされている「アートは問題定義、デザインは問題解決」は正しくない。というよりこの定義ではアートとデザインの区別は難しくなってきている。そして、アートは自己発信というのも違う。デザインにも作り手のストーリが求められているから。

 

そこで作られる過程や役割の違いで区別するのは無理がある。つまり、アートとデザインの違いは作り手側から能動的に定義するのではなく、受動的な視点から捉えることとでその区別が明確となる。そこで、 Hello world ( Rawsthorn, 2013 ) で紹介されている流れを参考にまとめていきたいと思う。

 

'design art'

ふたつの区別を曖昧にした言葉である。Rawsthornによると、この言葉はアートオークションにおいてデザインがアート作品と同等の質を持っていることを示すために使われた造語である。つまり、このことによってデザインを目的にデザインされたものがアートの価値判断の枠組みで評価されたのである。この話のイメージは掴みにくいのだが、'Lockheed Lounge'(1988) by Marc Abdrew Newsonのイメージを見ればすぐに分かる。

 

冒頭にも述べた目的の違い、問題定義と解決については'speculative design'という概念がデザインをリードしていることは明らかだろう。Speculative everything(Dunne, A. and Raby F, 2013) で紹介されている(a)から(b)への移行がデザインをとりまく環境の変化を表してる。

 

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 デザインがデザインである目的を果たすための新しい手段はすべての物事の可能性を可視化し、人々がそのことについて会話、議論する機会を提供するのである。

 

ではその区別は冒頭でも述べたように手段、過程、目的でなく認識で判断すべきである。

 

'explicit or implicit'とは「明示と暗示」のことである。

 

アートは暗示的で良く、それが何なのか理解する必要がない。むしろ認識による理解を必要としていない。一方でデザインされた物事はその目的を明示的に認識される必要がある。イームズはデザインが何かという問いに「デザインは目的の表現である」と答えた。つまり、明示的でないデザインも世の中には存在するが、良いデザインはその目的が誰にも明らかである。(感覚的な理解も含む)

 

しかし、椅子が誰かが座ることを目的にした物体でなく、違う目的を達成するために椅子という手段を選択している可能性もある。そして美術館にポツンと置かれていたりする。これも、見たときにその違う目的が理解できるなら良いデザインと判断すれば良い。それが誰にも明示的でないならアート作品と思えばいい。要するに明示的な良いデザインを信じればいい。明示的でない悪いデザインのせいでアートとの区別に苦しむ必要はない。

 

最後に、アートは理解する必要はないと言ったが、理解はできると考えている。良くなぜあんな絵が何十億とするのかという話があるが、その作品を前後の様々な流れの知識とともに見たときに価値が生まれる理解があるのだと思う。その理解がアートの市場原理だと思う。自分でもよくわからないのでこのことは勉強します。